お知らせ
・2024年10月20日(日)1030~、1110~、1150~(各30分程度)に、京橋エドグラン(東京メトロ銀座線京橋駅直結)3階において古田織部流の呈茶(立礼)を行います。
当流の茶道教室(駒込駅前)に通ってみたい、400年前の点前を見てみたいという方、今回はビルの組合のご厚意で無料となっていますので、是非お申し込みください(お名前だけで可)。10月上旬現在、各席3名ほど残席があります。立ち見も可能です。
お問い合わせは、事務局・町田(080-3038-8372)までお電話にてお願いいたします。
・当会会長編の「古田織部カレンダー 令和5(2023)年版」を発売中です。
(クリックすると発売元の宮帯出版社商品ページが開きます)
・当会会長がプロデューサー、共同監督、脚本他を務めた映画『信虎』(若き古田織部も登場)が、TOHOシネマズ甲府で2021年10月22日(金)より先行公開されました。
11月12日(金)から全国ロードショーが始まります。詳しくは映画公式サイトをご覧ください。
・「ふなっしーオフィシャルサイト 274ch.」にて、当会会長がふなっしーさんに茶道指導をいたしました。
・映画「嘘八百 京町ロワイヤル」(2020年1月31日より上映、DVD・Blu-ray発売中)にて茶道監修、
広末涼子・加藤雅也 両氏に古田織部流の茶道指導いたしました。
古田織部流 茶道教室
~400年前、天下人に愛好された手前(てまえ)を体験してみませんか?~
古田織部の茶の湯は、豊臣秀吉・秀頼の伏見城・大坂城、徳川家康・秀忠の江戸城・駿府城などで行われたもので、格調高い武家茶道です。当時「ヘウケモノ」【注1】と言われた織部茶碗、力強い伊賀焼や備前焼の花入・水指類、織部焼の会席具等を用いる流派です。点前については、薄茶は(真行草のうち)「草」【注2】になるため、道具や手前は簡略になります。また、お茶を点(た)てる時は(山盛り)一杓しか掬わず【注3】、左手の添手をせず【注4】、片手で横振りする【注5】という桃山時代の古い形式です。
【注1】慶長4年(1599)2月28日、博多の豪商・神屋宗湛が、毛利秀元(輝元の養子)、小早川秀包(小早川隆景の養子)に連なって織部の茶会に招かれた時、歪(ゆが)んだ織部茶碗が用いられた。宗湛は、「セト(瀬戸)茶碗、ヒツミ(歪み)候也(なり)。ヘウケモノ(剽げ物)也(なり)」と驚きの様子を日記(『宗湛日記』)に記している。
【注2】『草人木』に「利休 答ていはく、(中略)薄茶ハ草也」とある。
【注3】『古織伝』に「(茶碗)大小にかまはず、薄茶ハ 一すくひか」、『古田織部正殿聞書』に「薄茶 多一杓入、立ルもの也。若、茶 少ク掛リ候ハゝ、二杓 三杓も すくひ 入事有共、是ハ必悪シ、」とある。
【注4】『古田織部正殿聞書』に「左之手 茶碗に添て不可立、片手ニて振立ル也」とある。
【注5】『古田織部正殿聞書』に「手のかう右へなし、指先 左へ不成様ニ持て、横へ斗ふりて立候也」とある。
「古田織部流」は織部の死後も将軍秀忠や大名・公家衆・豪商・職人たちから愛好され、全国各地に伝えらました。福岡藩の茶道(頭)から豊後岡藩(現 竹田市)の家老家に伝わったものが唯一現在まで存続していますが、流祖の一部の所作、手順とは違ったものになってしまいました。当会では、織部の茶会記や桃山~江戸時代前期の茶書を調査・解読し、織部の手前や、織部好みの道具やその道具組を研究してきました。皆様にお教えするのは、こうした研究に基づいて修正したもので、全国でも当教室が唯一です。
織部好みの道具を用いて、400年前に将軍や戦国武将たちが行っていた茶の湯(茶道)を体験してみませんか?
古田織部顕彰会
古田織部流 正伝会
古田織部流茶湯研究会
会 長 : 宮下帯刀玄覇 ※帯刀(たてわき)
2012年 6月 「最初の版行茶書は『古織伝』」 『茶書研究』創刊号 茶書研究会
2014年11月 (対談・伊東潤)「古田織部『へうげもの』を創った俊傑」 『歴史通』11月号 ワック
2014年12月 「古田織部に関する誤伝と道統」 『古田織部四百年忌図録』 宮帯出版社
2014年12月 「唯一の織部流数寄者 岡崎淵冲」 『古田織部四百年忌図録』 宮帯出版社
2015年11月 「尾張出身の武将茶人・古田織部の実像」 『没後四百年 古田織部展』 宮帯出版社
2015年 6月 (対談・小和田哲男)「古田織部「へうげもの」の世界を愉しむ」『歴史人』2015年7月号 KKベストセラーズ
2016年 9月 (歴史のヒーロー・ヒロイン)「古田織部」 『本郷』No.125 吉川弘文館
2016年11月 (戦国武将の信仰と神仏)「戦国武将と茶の湯-古田織部を中心に」『大法輪』平成28年11月号 大法輪閣
2016年12月 「古田織部の出自と子供たち」 『豊後『古田家譜』‐古田織部の記録-〈改訂版〉』 古田織部美術館
2017年11月 「「へうげもの」古田織部の真実」 『歴史人』2017年12月号 KKベストセラーズ
2020年 1月 「古田織部と「織部茶会」」『嘘八百 京町ロワイヤル』 東宝 映像事業部
2020年 8月 「土風炉切形 控」『茶書研究』第9号 茶書研究会
2020年12月 付章「傾き武将茶人 織田道八」『天下一のかぶき者 織田左門』柏木輝久著 宮帯出版社
茶道古田織部流の特徴
※当流では、一般的な「点前」は「手前」、茶を「点てる」は「立てる」、「茶の湯」は「茶湯」と表記します。
1.清潔で衛生的な手前です