開催中の展覧会情報

平成30年 夏季展

へうげものランキング30

5月17日〔木〕~ 9月17日〔月・祝〕 開館時間=9:30~17:30(入館は17:10まで)
休館日=会期中無休
入館料=大人500円/大学生・高校生400円
      小中学生300円/未就学児 無料
      団体(15人以上)100円引
後 援=京都市 京都新聞

へうげものランキング30
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ごあいさつ

 古田織部は、関ヶ原の戦いの前年にあたる慶長4年(1599)2月に、伏見の自邸において、“へうげもの”と表現された美濃焼茶碗を薄茶の席で使用し、客を驚かせました。当初の美濃焼には絵付けがなかったことから、この茶碗は、真っ黒で歪んだ「織部黒」の沓形茶碗であったと想像されます。この茶会の客は、毛利輝元の養子・秀元と叔父・小早川秀包、博多の豪商・神屋宗湛で、そのうち宗湛が日記(『宗湛日記』)に「ヒツミ(歪み)候也 ヘウケモノ(剽げ物)也」と書き留めています。「剽げ」の語には、おどける、ふざける、剽軽な、という意味があります。
 織部はこうした茶碗をもう少し前に使い始めた可能性がありますが、残念ながら記録がありません。その後の慶長6年(1601)1月の茶会では、「ヤキソコナヒ(焼き損ない)」と表現されています(『今井宗久茶湯日記抜書 下』)。
 織部が作らせた焼き物には様々なバリエーションがありますが、本展では、「剽げ物」20点、「焼き損ない」10点をランク付けし、異彩を放つ美濃焼・高取焼の織部茶入群、そして古田織部自筆書状とともに展示いたします。一見、失敗作のような、けれど独特の魅力をもつ茶道具を、どうぞゆっくりとお楽しみくださいませ。

展示品目録

No 作品名 作者 箱書 銘・その他 制作年代 ランキング
 第1章 「へうげもの(剽げ物)」ランキング20
1 古備前 袴腰 三足花入     (「L」の窯印) 桃山~江戸時代前期 20位
2 古備前 円座 三角鉢       桃山~江戸時代前期 19位
3 絵上野 皮鯨 沓鉢       江戸時代初期 18位
4 古丹波 耳付 砧形花入       桃山~江戸時代前期 17位
5 高取 擂座 耳付花入       江戸時代前期 16位
6 美濃伊賀 三足水指     (「T」の窯印) 江戸時代初期 15位
7 織部黒 茶碗   寺尾道可 箱書 銘「深山烏」 桃山~江戸時代初期 14位
8 絵唐津 茶碗       桃山時代 13位
9 黒織部 六波文 茶碗       桃山~江戸時代初期 12位
10 瀬戸「↓」文 肩衝 茶入   速水宗汲 箱書付 銘「しま瓜」 江戸時代初~前期 11位
11 古伊賀 耳付水指   杉木普斎 直書 銘「田子浦」 桃山~江戸時代前期 10位
12 美濃伊賀 十王口水指       江戸時代初期 9位
13 古八代 三島綿毛文 耳付水指       江戸時代前期 8位
14 美濃伊賀 耳付花入       江戸時代初期 7位
15 伊賀 耳付水指       桃山~江戸時代初期 6位
16 美濃伊賀 耳付 三角水指     (「T」の窯印) 江戸時代初期 5位
17 美濃伊賀 耳付花入     (「T」の窯印) 江戸時代初期 4位
18 美濃伊賀 手付水指     松平伊賀守家伝来 江戸時代初期 3位
19 美濃伊賀 耳付 三足水指       江戸時代初期 2位
20 高取 耳付 矢筈口水指 内ヶ磯窯     江戸時代初期 1位
 第2章 「やきこそなひ(焼き損ない)」ランキング10
21 唐津へたり徳利       江戸時代初~前期 10位
22 高取 口歪 鉄釉流 藁灰釉 鉢 内ヶ磯窯     江戸時代初~前期 9位
23 高取 口へたり 小壺(振出)       江戸時代初~前期 8位
24 高取 口歪 肩衝茶入       江戸時代前期 7位
25 備前 へたり小鉢       江戸時代初~前期 6位
26 古丹波 壺 へたり鉢       桃山~江戸時代前期 5位
27 備前 伊部手 蓮葉形 歪鉢(掛花入)       江戸時代初期 4位
28 古備前 歪鉢       桃山~江戸時代前期 3位
29 唐津三島 へたり花入       江戸時代初~前期 2位
30 黒丹波 へたり花入       桃山~江戸時代前期 1位
 番外
31 高取焼 織部茶入群(六点) 内ヶ磯窯     江戸時代初期  
32 美濃焼 織部茶入群(六点)       江戸時代初期  
33 青織部 ずれ弾 香合       桃山~江戸時代初期  
34 黒織部写茶碗(二点)       昭和時代前期  
35 自筆 書状 古田織部(1543~1615)筆   (文禄元年〔1592〕カ六月頃)十二日付 桃山時代  
36 自筆 書状 古田織部 筆   (文禄四年〔1595〕以前)十一月廿六日付 桃山時代  
37 自筆 書状 古田織部 筆   (慶長八年〔1603〕)十月二日付 浅野幸長(紀伊様)宛 江戸時代初期  
38 自筆 書状 古田織部 筆   慶長九年(1604)閏八月廿九日付 江戸時代初期  
39 自筆 書状 古田織部 筆   (慶長十年〔1605〕)二月九日付 江戸時代初期  
  【特別展示】
9/1~9/17 「光悦七種」赤筒茶碗
本阿弥光悦(1558~1637)造 共箱 初代善田好日庵・小堀宗慶・林屋晴三 箱書 銘「有明」 水野和泉守忠之―横山藤七…平瀬露香伝来 江戸時代初期