開催中の展覧会情報

平成30年 秋季展

「へうげもの」織部好みの“対照”の美とは?

2018年9月21日〔金〕
      ~ 2019年1月15日〔火〕
開館時間=9:30~17:30(入館は17:10まで)
休館日=12月29日~1月4日
入館料=大人500円/大学生・高校生400円
      小中学生300円/未就学児 無料
      団体(15人以上)100円引
後 援=京都市 京都新聞
協 力=京都市考古資料館

「へうげもの」織部好みの“対照”の美とは?
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ごあいさつ

 本展では織部が見出した道具の取り合わせとそこに宿る“対照の美”を紹介します。織部の師・利休好みの道具は均整がとれているため、どのような取り合わせでもほぼ調和します。しかし、織部好みの道具は利休に比べ、激しく歪んでいたり、背が高すぎる、もしくは低すぎるなど大変個性的で、取り合わせが難しく見えます。実はここに織部独特の緻密な計算があり、細くて背の高い茶入には平たく背が低い沓形茶碗を合わせるというように、相反する性質のものを取り合わせることで、それぞれが個性を発揮しつつも、全体として調和するようになっています。それは“対照の美”、すなわち、全く性質の違うもの同士を並べ比べたとき、その違いが際立つ美と呼べるでしょう。本展では、この取り合わせを再現し、水指・茶入・茶碗を三つ に展示。加えて伝世品がない美濃焼の蓋を茶入に載せたり、大振りな細口の釜に織部形の大きな柄杓を取り合わせるなど(「旧聞録」)して展示いたします。織部の見出した“対照の美”をどうぞゆっくりとお楽しみくださいませ。

展示品目録

No 作品名 作者 箱書 日付・宛先・銘 制作年代
1 自筆 書状 古田織部(1543~1615)筆   (慶長五年頃)正月廿七日付 平岡頼勝宛 桃山時代
2 自筆 書状 古田織部筆   (慶長五年頃)十月廿一日付 桃山時代
3 自筆 書状 古田織部筆   (慶長八年)三月廿五日付 上林徳順・春松宛 江戸時代初期
4 自筆 書状 古田織部筆   慶長十八年弥生(三月)十六日付 飯島五郞右衛門宛 江戸時代初期
5 高取 織部肩衝茶入     (「 」の窯印有) 桃山時代
6 美濃伊賀 三足 平水指     (「イ」の窯印有) 桃山時代
7 絵志野 茶碗     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
8 絵織部 肩衝 大面取茶入   苅山宗払 銘「ちょうちん」 (「十」の窯印有) 桃山時代
9 備前 筋水指       桃山時代
10 黒織部 花文 沓茶碗     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
11 薩摩 肩衝茶入       江戸時代初期
12 備前 車軸形 捻貫水指       桃山時代
13 赤織部 沓茶碗     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
14 織部肩衝 耳付茶入   了々斎宗左 荒川豊蔵 極書 銘「初蝉」 (「十」の窯印有) 桃山時代
15 伊賀 南蛮頭巾形 水指       桃山時代
16 高取 沓茶碗       桃山時代
17 高取 織部肩衝 箆被形 茶入     (「_三」の窯印有) 桃山時代
18 備前 耳付 糸目水指       桃山時代
19 絵唐津 松図 皮鯨 沓茶碗     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
20 織部 二重肩衝 茶入     (「×」の窯印有) 桃山時代
21 高取 矢筈口 水指     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
22 絵志野 草文沓茶碗       桃山時代
23 織部好 溜 寸切       桃山時代
24 美濃伊賀 耳付 三足水指       桃山時代
25 絵唐津 皮鯨 沓茶碗     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
26 織部肩衝 底四方茶入       桃山時代
27 絵志野 矢筈口水指     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
28 黒織部 沓茶碗     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
29 絵志野蓋     京都市考古資料館 蔵 桃山時代
30 志野蓋       江戸時代初期
31 瀬戸 肩衝茶入
青織部蓋 添
(茶入)江存 造   銘「翠松」 桃山時代 (蓋)江戸時代初期
32 黒楽 大海茶入
志野蓋 添
      江戸時代前期 (蓋)江戸時代初期
33 自筆 書状 古田織部筆   (慶長十八年)小春(十月)廿七日付 中井正清宛 江戸時代初期
34 絵志野蓋       江戸時代初期
35 鉄霰 燗鍋
灰釉 兎摘蓋 添
(燗鍋)西村道爺 造     (燗鍋)江戸時代中期 (蓋)江戸時代初期
36 織部好 糸目姥口釜
織部形 竹柄杓(大)添
(釜)11代名越弥七郎 造 (柄杓)13代黒田正玄 造     (釜)桃山時代 (柄杓)現代