開催中の展覧会情報

2023年 秋季展

長政の織部高取と織部(重然)の美濃

2023年9月14日〔木〕~2024年3月3日〔日〕
開館時間 9:30~17:00(入館は16:40まで)
休館日=月曜日(祝翌日休館)、年末年始
入館料=大人500円/大学生・高校生400円
      小中学生300円/未就学児 無料
      団体(15人以上)100円引
      樂焼玉水美術館(堀川通寺之内上ル、入館料300円)
      との共通券 700円

有楽嫡男 織田左門と古田織部
クリックすると大きな画像が開きます

ごあいさつ

 黒田官兵衛の子で福岡藩祖の黒田長政が造らせた古高取焼は、織部好み様式の作品を多く生み出しました。美濃から渡ってきた陶工も焼いており、作品に刻まれる窯印も美濃と同一のものが見られます。これは、単なる模倣・倣製にとどまることなく、陶工が来ることで直接的に技術の導入が行われ、織部好みの陶器の生産が可能になったことを意味します。なぜ美濃からはるばると陶工が渡って来たのかは詳らかではありませんが、草創期の高取焼にとって非常に重要な出来事でした。
 さらに興味深いのは、それらが美濃の技法を完全に踏襲しているだけはなく、美濃の織部焼にはない新しい試みがなされ、生じた違いに、長政や三左衛門一成などの重臣、窯大将の好みを見て取ることができる点です。そこで本展では、長政が造らせた「織部高取」を、古田織部が造らせた美濃焼とともに展示し、それぞれの特徴を明らかにします。

展示品目録

No 作品名 作 者 箱書 日付・宛先・銘 制作年代
1 織部 肩衝茶入       桃山時代~江戸時代初期
2 古高取 肩衝茶入 内ヶ磯窯   (底に「」「×」の窯印有)     〃
3 織部肩衝 底四方 茶入           〃
4 古高取 肩衝茶入 内ヶ磯窯 小堀権十郎政尹 箱甲書 銘「雨夜」 (底に「」の窯印有)     〃
5 古高取 歪茶碗   〃   高台内に箆押しの「壬」の窯印有     〃
6 黒織部 六波文 茶碗     (底に「」の窯印有)     〃
7 高取 鋸歯文 掛分茶碗 内ヶ磯窯         〃
8 古高取 沓茶碗   〃         〃
9 美濃伊賀 耳付 三足水指     底に「V」の窯印あり     〃
10 古高取 朝鮮唐津 徳利 内ヶ磯窯         〃
11 織部 重扇形向付           〃
12 古高取 耳付 四足水指 内ヶ磯窯   底に「」の窯印有     〃
13 古高取 三足 長香炉   〃         〃
14 古高取 筋入 三足香炉   〃         〃
15 古高取 鉄釉 小瓶 内ヶ磯窯(出土品)   (底に「十」の凸印有)     〃
16 古高取 獣三足 蓋置 内ヶ磯窯         〃
17 『宗湛日記』 神屋宗湛 著   山本麻渓校訂 松山吟松庵旧蔵 昭和時代
18 『別所吉兵衛一子相伝書』 別所吉兵衛 著     江戸時代後期
19 古高取 四方花入 内ヶ磯窯   (底に「〇」の凹印有) 桃山時代~江戸時代初期
20 古高取 耳付 矢筈口水指 内ヶ磯窯   (共蓋に「×」の窯印、内底に「北」の窯印有) 桃山時代~江戸時代初期
21 書 状 古田織部(1543~1615)筆   (慶長十年)二月二十一日付 本願寺教如宛 江戸時代初期
22 自筆 書状       〃   (慶長八年〔1603〕)十月二日付 浅野幸長(紀伊様)宛     〃
23 書 状 黒田如水 筆   (慶長六年)閏十一月四日付 桃山時代
24 黒田如水茶堂定三ヵ条写 (大徳寺 芳春院)忍道宗延 筆     江戸時代後期
25 黒田二十四騎図 佐伯惟一 筆         〃
26 書 状 黒田睡鴎(一成) 筆   十一月二十八日付 江戸時代前期
27 書 状 (大徳寺156世)江月宗玩(1574~1643)筆   五月廿四日付 下野九兵衛宛     〃
隣の領主 細川忠興(三斎)の上野焼
28 和 歌 細川三斎(1563~1646)筆 4代萱野老龍軒貼紙 (肥後古流茶道)古田家(萱野家)伝来 桃山時代~江戸時代初期
29 古上野 扇面 掛分向付     五客 江戸時代初~前期
30 古上野 掛分 手鉢           〃
31 絵上野 皮鯨 沓鉢           〃
32 古上野 沓茶碗           〃
33 古上野 沓茶碗     銘「岩清水」     〃
34 古上野 沓茶碗     銘「日暮」     〃
35 古上野 耳付 三足水指     (底に「十」の窯印有)     〃
古田織部が茶湯を指南した徳川2代将軍 秀忠 娘和子
36 書 状 徳川秀忠(1579~1632)筆   極月廿七日付 江戸時代初~前期
37 和歌 料紙短冊       〃   葵紋蒔絵内箱     〃
38 料紙色紙軸装       〃         〃
39 東福門院和子好 伊勢芦屋 霰 梅唐草地紋 羽釜   小堀宗明 箱書付   江戸時代前期
40 東福門院和子好 菊置上 釣香炉 6代駒澤利斎(1739~1803)造     江戸時代中期
41 東福門院和子好 黒中棗 春斎 造     江戸時代後期
42 東福門院和子好 橙香合 5代中村宗哲(1764~1811)造 円能斎宗室 箱書付       〃
43 屈輪写 朱塗 橙香合 東福門院和子 造     江戸時代前期
44 葵紋蒔絵 黒大棗       江戸時代中~後期
45 葵紋 鋸歯文蒔絵 楊枝入           〃
46 葵紋 松皮菱文蒔絵 小蓋物       江戸時代前~中期
47 葵紋蒔絵 溜塗 長四方箱       江戸時代前期