開催中の展覧会情報

2020年 夏季展

桃山一のかぶき者とは誰か?

2020年5月30日〔土〕
      ~ 9月13日〔日〕
開館時間 9:30~17:00(入館は16:40まで)
休館日=月曜休館(祝翌日休館)
入館料=大人500円/大学生・高校生400円
      小中学生300円/未就学児 無料
      団体(15人以上)100円引
後 援=京都市、京都新聞

桃山一のかぶき者とは誰か?
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ごあいさつ

 関ヶ原合戦の後、世が落ち着きつつあった17世紀初頭、「かぶき者」と呼ばれる人たちが出現しました。彼らは異様な風体をし、常軌を逸した行動で知られる存在でした。その「第一」といわれたのが織田信長の甥にあたる織田左門頼長(道八)です(『当代記』)。現在では、漫画の影響で「かぶき者」といえば前田慶次の名を思い浮かべる人が多いでしょうが、歴史に埋もれた第一人者が存在していたのです。
 今年は織田左門の没後四百年に当たります。それを記念して、本展では左門にゆかりの茶道具や書状を中心に、彼の父で茶人として名をなした織田有楽の茶道具を展示します。
 一般的には「かぶき者」という範疇でとらえられていない古田織部ですが、彼は慶長4年(1599)毛利秀元を招いた茶会で歪み茶碗を用いました。その時の相客の神屋宗湛は「ヘウケモノ也」と驚きの言葉を発しました。それは織部が好んだ茶碗がかぶいていた証といえるでしょう。本展では数寄(茶の湯)の世界の「かぶき者」ともいえる古田織部好みの茶道具も、併せて展示します。

展示品目録

No 作品名 作?者 箱書 日付・宛先・銘 制作年代
第1章 前田慶次
1 北野風俗図屏風     六曲半双 江戸時代初期
2 かぶき公家 供揃図       江戸時代初期
3 美濃 灰釉 南蛮人 燭台       桃山時代
4 漢詩 直江兼続(1560~1620)筆   「寒夜」 桃山~江戸時代初期
第2章 織田左門
5 書状 織田有楽(1547~1622)筆   池田忠雄(松平宮内少輔)宛 二月七日付 江戸時代初期
6 和歌短冊 織田有楽 筆   「夏朝天」 江戸時代初期
7 達磨図 狩野雅楽介之信 筆 狩野伊川院箱書   室町時代後期
8 竹茶杓 織田有楽 作 共筒 2代粟屋炉休(不及庵)箱書 銘「ひとしを」 江戸時代初期
9 有楽好 青貝蔦蒔絵 松木地 尻張茶器 乃其軒 造   銘「南海」 江戸時代中~後期
10 瀬戸「↓」文 肩衝 茶入   速水宗汲 箱書 銘「しま瓜」 江戸時代初~前期
11 有楽形 梅花蒔絵 梅木地 丸香合 5代山田常嘉斎(?~1818)造     江戸時代中~後期
12 有楽好 黒塗 御室盆       江戸時代前~中期
13 扇形矢立硯     織田有楽所持 江戸時代初期
14 『茶道正伝集』     写本 明和八年(1771)辛卯十二月十三日校合 江戸時代後期
15 織田道八(頼長)歌入 金輪寺茶器   片桐石州箱甲書   江戸時代初~前期
16 紺糸威 朱漆塗 切付伊予札 二枚胴 紺糸威 朱漆塗 総髪形兜付       桃山~江戸時代初期
17 書状 織田左門頼長(道八)(1582~1620)筆   里村紹巴宛 十一日付 桃山~江戸時代初期
18 書状 織田左門頼長(道八)筆   卯月六日付 桃山~江戸時代初期
19 自筆 書状 織田道也(道八)筆 古筆了延極札 量阿弥宛 十七日付 江戸時代初期
20 書状 織田道八(頼長)筆   霜月廿二日付 江戸時代初期
21 自筆 書状 織田道八(頼長)筆   □弥三宛 六月廿七日付 江戸時代初期
22 自筆 書状 織田道八(頼長)筆 古筆了任極札 廿九日付 江戸時代初期
23 織田木瓜・五三桐紋蒔絵 黒塗台子     丹波柏原藩織田家伝来 江戸時代前~中期
24 書状 玉室宗珀(1572~1641)筆   文中に「雲生寺(織田頼長)」とあり 二月十五日付 千宗旦宛 江戸時代初期
25 竹茶杓 織田左門頼長(道八)作 共筒 藪内休々斎箱書   桃山~江戸時代初期
26 竹茶杓 織田道八(頼長)作   (8代)織田信恭箱書 高家旗本貞置系織田家伝来 江戸時代初期
27 竹茶杓 織田道八(頼長)作 共筒 覚々斎宗左・惺斎宗左箱 古筆了信極札   江戸時代初期
28 書状 近衛信尹(1565~1614)筆   和久是安宛 八月八日付 桃山時代
29 織田信憑好 赤釉 達磨香合 樂 了入(1756~1834)造     江戸時代中期
30 唐物 内朱 外青漆塗 四方盆   織田貞置 箱甲書   明~清時代
31 紋紗地 京繍織田木瓜紋散 小屏風     六曲半双 江戸時代
32 織田木瓜紋蒔絵 黒大棗       江戸時代中~後期
33 手造伊賀釉茶碗 織田道八(頼長)造     江戸時代初期
34 白檀塗 寒冷紗貼 仏胴       桃山時代
35 大坂冬ノ御陣之図       江戸時代後期
第3章 古田織部
36 書状 古田織部(1543~1615)筆   本願寺教如宛 (慶長十年)二月二十一日付 江戸時代初期
37 絵織部肩衝耳付 草花図茶入       江戸時代初期
38 絵唐津 茶碗       桃山時代
39 竹茶杓 古田織部 作 慶首座 筒   桃山時代
40 織部 重扇形向付       桃山~江戸時代初期
41 銀箔押 菱綴 伊予札二枚胴       桃山~江戸時代前期
42 織部 花摘香合       桃山~江戸時代初期
43 志野織部 笹透 長四方 筒向付       江戸時代初期
44 織部 南蛮煙管     五点 桃山時代
45 絵唐津 南蛮人図 小皿       桃山時代
46 美濃伊賀 手付水指     松平伊賀守家伝来 桃山~江戸時代初期
47 美濃伊賀 耳付花入       桃山~江戸時代初期
48 脇差 伝 島田義助 造   (無銘) 室町時代末期
49 (備前国長船住)清光 造   銘(表)「備前国住長船清光作」 (裏)「天文十年(1541)八月吉日」 室町時代末期
特別展示
50 絵志野茶碗 瀧口喜兵爾(第2回織部賞授賞者)造   「久々利地内より出土した陶土を使用」 昭和時代